It's a Manyou World!万葉集のセカイ
舒明天皇

舒明天皇

作者:舒明天皇
大和には 群山あれど
 とりよろふ
  天の香具山 登り立ち
 国見をすれば
  国原は 煙立ち立つ 海原は
鴎立ち立つ
  うまし国ぞ 蜻蛉島
 大和の国は

大和やまとには 群山むらやまあれど とりよろふ 天あめの香具山かぐやま 登のぼり立たち 国見くにみをすれば 国原くにはらは 煙けぶり立たち立たつ 海原うなはらは 鴎かまめ立ち立つ うまし国くにぞ 蜻蛉島あきづしま 大和やまとの国くには

国見

国見

現代語訳

大和には多くの山があるが、香具山に登って国見をすると、国原には煙が立ち、海には水鳥が飛ぶ。なんと美しい国だろう。

シチュエーション

この歌は、万葉集に収められた舒明天皇の『国見の歌』として知られ、大和の国の豊かさと美しさを讃えた作品である。天皇が国の様子を見渡す情景が描かれている。山上から見下ろすと、平野では人々の生活を示すかのように炊事の煙が立ち上り、水辺には鴎が飛び立ち、国が豊かに栄えていることを象徴している。

原文

山常庭 村山有等 取與呂布 天乃香具山 騰立 國見乎為者 國原波 煙立龍 海原波 加萬目立多都 怜A國曽 蜻嶋 八間跡能國者

アイテム ー香具山ー

畝傍山(うねびやま): 美しい女性(女山)。香具山(かぐやま): 男山。耳成山(みみなしやま): 男山として大和三山は三角関係という伝説があります。その伝説の元になったのがこの歌です。単なる伝説だけでなく、当時(飛鳥・奈良時代)の政治的な兄弟争いや、額田王(ぬかたのおおきみ)をめぐる大海人皇子(おおあまのおうじ・天武天皇)と中大兄皇子の関係を、山の喧嘩になぞらえて詠んだものではないかとも言われています。

舒明天皇 のゆかりの地

関連画像(Wikimedia引用)

画像キーワード: