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吹芡刀自(ふふきのとじ)?/高市皇子?

作者:吹芡刀自(ふふきのとじ)?/高市皇子?

かは岩群いはむら草生くさむさず つねにもがもな 常処女とこをとめにて

寿歌

寿歌

現代語訳

川上の神聖な岩々には草も生えない。そのように、けがれなく、いつまでも清らかな乙女でありたい。

シチュエーション

この歌の「作者」については、実は2つの説があります。吹黄刀自(ふきのいらつめ)説:万葉集の題詞では、十市皇女が伊勢神宮に参拝する際、吹黄刀自がこの歌を奉ったとされています。この場合、女性から女性(皇女)へ贈った、「いつまでもお若く、お美しく」という純粋な寿歌。一方で、高市皇子(たけちのおうじ)説:古くから、その内容の熱烈さや表現から「本当は高市皇子が十市皇女に贈った恋歌(相聞歌)ではないか」という読み方もあります。

原文

河上那神聖的岩群上不生雜草——我也願永遠如同那般清淨,常為純潔之處女。

アイテム ー吹黄刀自(ふふきのとじ)

天武天皇や十市皇女の周辺に仕えた女官(侍女)と考えられています。「刀自(とじ)」とは、一家を切り盛りする主婦や、経験豊かな年配の女性、あるいは宮廷で相応の地位にある女性に対する敬称です。詳しい出自は不明ですが、十市皇女という高貴な人物の旅に同行し、宴の席で歌を詠み上げるほど、教養と表現力に優れた人物であったことがわかります。

吹芡刀自(ふふきのとじ)?/高市皇子? のゆかりの地

関連画像(Wikimedia引用)

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